柴田恵美子さん(訪問介護)

柴田恵美子(訪問介護)

なぜヘルパー2級を取得しようと思ったんですか?

昨年の10月に、住まいが日進なんですけど、家の近くでヘルパー2級の講座があるというのを知り、興味を持ったので受講しました。資格を取得しようと思ったきっかけは、10年ほど前、私の母が施設にお世話になっていて面会に行くんですけど、「トイレに行きたい」と言われても、車いすから便器に動かしてあげるのが怖くて、どうしても職員の人にお願いしなければいけないのが歯がゆかった、という経験があったからです。母が亡くなってからも「いつか介護の技術を身につけられればいいな」と思っていたんですが、主人の両親の介護が避けられない状態になったときに近くで講座があったのでちょうどいいと思って受けさせてもらいました。

資格を取得してから、お仕事をするきっかけは何ですか?

66歳という年のこともあり、最初はお仕事のことは考えてなかったんですけど、ユノモさんから「お仕事はどうですか」という電話をいただいて腰が上がりました。やっぱりせっかくなら取得した資格を使いたいとも思ったんです。でも、家の近所にデイサービスなどの施設がどんどん作られていくのを見て、いざ自分の家族をお世話してもらおうと思ったとき、どこがいいところかを見極めるには自分がその中に身を投じるのが1番なんじゃないかと思い、お仕事をさせていただくことに決めました。やっぱり家族にはなるべくならいいところにお世話してもらいたいなと思いました。でもいざ仕事に就くとなると、少し不安も出てきたので、最初は週2日働かせていただくことにしました。でも最近は慣れてきたので、1日増やして今は週3日働かせていただいております。

実際お仕事についてみて、どうですか?

最初まだ慣れない頃は、お世話しやすい方のところに行かせてもらっていました。今も同じ方のところでお仕事をさせていただいております。主にお家へ行ってお買い物と、昼食、夕食作り。違うお宅ではお買い物とお洗濯とお掃除をやらせていただいております。だからお仕事といっても、本当に家でやっていることとなんら変わりないことをやっているんです。また違うお宅では、86歳のご婦人の方です。そちらはご主人と二人で暮らしてらっしゃるんですが、ご主人が週に3回病院に透析に行かれるので、その間の奥さんを見守っております。見守りって言っても、ほんとに何にもすることはないんです。配達されたお弁当を食べるのをお手伝いしたり、お茶を出したりしています。行かせていただいて感じることは、若いときは自分で行きたいところにぱっと出かけられますけど、年を重ねると外出することが難しくなるので、「誰かが来てくれる」っていうことはすごく嬉しいことなんだなって感じました。ただ行くだけで「ありがとう」って喜んでもらえる、そう言われることでこちらも喜ばせてもらっています。80,90代の方からすると、私なんかまだ若いねって言われるんですが、66になってもまだその一言で喜ばせてもらっています。やっぱり若いって言われると嬉しいです。91歳の男性のお宅へ伺ったときに、あたたかかったので半袖で伺ったら「おおー若いね!何歳?」って聞かれて「66歳です」と答えたら「見えない!」って言われて、10歳くらい若く見られたのかなって喜んでいたら、「30代だと思った」って。もうほんとにすごく喜ばせていただきました。

お仕事をさせていただく中で、ちょっとどうにかならないかなって思うことは、道の混み具合などを見て日によっては、いつもより少し早く家を出たりすると、12時に伺うお宅を1時間早く到着したり、次のお宅に回るまでに40分も空き時間があったり、と実労4時間なのに7時間拘束されるっていうところが大変ですね。1時間働くために3時間拘束されるようなこともあるので、そういうところがちょっとどうにかならないかなって思うんですけれども、考えようによっては66歳で雇ってくれるところはそうはないと思うと働かせてくれるだけでもありがたいと思います。

私がお仕事をさせていただくときにいつも気をつけていることは、みんな同じやり方をするのではなく、ご利用者様によってやり方を変える、ということです。なんでもいいよって言ってくださる方は気を遣わなくてもいいんですけど、お部屋に入った瞬間物の置き方から置き場所まできちっとしてる方だなっていうのを感じると、その方のおうちに行ったときに掃除の仕方もすごく気を遣って緊張します。家ではちゃちゃっと簡単に済ませていることでも丁寧にそっとやったりとか、相手の方の様子を見て気を付けています。



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